今日は岩木山お山参詣にとっては向山、明日は各団体の集団登拝や登山囃子大会が行われる宵山、そして25日は旧暦八月一日の朔日山ですが、私は相馬有志会の一員として集団登拝に加わり明日の今頃は10kmの行程を歩いてからの参拝、その後の温泉を浴びてからのビールでへべれけになっていることでしょうから、今のうちにお山参詣への思いをまとめておきたいと思います。
相馬有志会がお山参詣集団登拝を復活させてから数年は、施設の経営者そして村民の一人として支援する側だったのですが、2007年から会員に加えていただいて参拝する醍醐味から離れられなくなり、日程的に不可能な場合のみ朔日山参拝をするということにしています。
朔日山参拝を行った2年も、天候に恵まれてすばらしいご来光と影富士を見ることができ、これはこれで価値ある経験ができましたが、やはりサイギサイギのかけ声をそろえて登山囃子に乗って岩木山神社をめざして歩くのは地域で団体を持っているか、よっぽどのご縁がなければ加われませんので、私の場合は相馬に生まれてよかった相馬の皆さんと今年も一緒に参拝できたという喜びを感じる方が大事なのです。
ところで、市では岩木山観光協会主催で明日「レッツウォークお山参詣」というイベントが行われ、岩木高校を中心に市民がお山参詣を経験できるのですが、実は市が予算を出すことで政教分離の原則から神社前駐車場がゴールで、鳥居をくぐって参拝するかどうかは参加者個人の自由ということになっています。
参拝するのは確かに宗教行為ではありますが、岩木山神社は元来百澤寺(ひゃくたくじ)という神仏習合のお寺であった時代が長く、それ以前に大森勝山遺跡が示すように縄文の太古から津軽に住む人々の信仰の対象であったわけですから、特定の宗教を推すわけではないとして、しっかり参拝まで行う形にすべきだと思っています。
そんなイベントだけにとどめるのではなく、津軽そして弘前にとって一番大事なシンボルである岩木山に感謝し、五穀豊穣や安全祈願といった祈りを捧げる日として、明日の宵山は市としての休日とし、朔日山参拝が生活の支障にならないように午前中を半休とするくらい、検討してほしいものだと思います。
今は素浪人の身ですので、何とか都合を合わせやすいのですが、市議時代に定例会の会期とお山参詣がぶつかってしまい、そんなものは関係ないとばかりに粛々と議事が進められたので悔しかった思い出があるだけに、津軽にとって一番大事な日として弘前市が周辺自治体に飛びかけて一斉に休むくらいのリーダーシップを取ってほしいものだと思います。
今の新弘前市にとっては合併の2/27が市としての記念日にしやすい日かも知れませんが、合併特例債に振り回されて決めたような日よりも、津軽の歴史文化にちなんだ日を休みにして観光でもPRするくらいのやり方を考えるべきだと思うのです。
何はともあれ、岩木山神社のにぎわいや屈強な男たちの幟さばきの妙技、そして登山囃子の響きを体感しに足を運んでください。明日はちょうど日曜日、毎年休みだったったらいいなと皆さん思うに違いありません。
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