今朝の地元紙2紙には、県内自治体首長の年頭の抱負が掲載されていましたが、葛西市長におかれては地方創生に積極的に取り組むと打ち出されていました。
これは安倍政権において来年度の目玉となる政策で、これまでのがんじがらめの補助金とは違って簡単に言えば自治体が計画を策定したものに交付する形だけに、早くよい計画をつくることが求められますし、国県の補助金や有利な起債を頼みに積極的に事業展開していくのを基本姿勢としている葛西市長にとっては渡りに船と思えていることでしょう。
今回は、この地方創生そして補助金頼みの行政運営について私見を述べたいと思います。
地方創生については、何度か紹介している木下斉君が鋭く切りこんでいまして、予算や計画の自由度が高いといっても結局国が指針を決めて総額の予算を握り地方に配分するという基本構造が変わっていないこと、さらにこれまでの地方再生の取り組みの失敗について反省がないままに進めているうちは成功につながるはずがないと喝破しています。
その木下君が失敗例として示している7例には、青森市アウガ・三沢市スカイプラザの県内2例が含まれていまして、同じく中心市街地活性化事業の核と位置づけられているヒロロを抱える弘前市には、他人ごとではない厳しい指摘と受けとめるべきだと思います。
それ以前に、国が新たな政策を打ち出したからといって、それに乗っかって新規事業に取り組むというのは、市にとっては懐が痛まないやり方だとしても、国民という立場からすれば成功につながるとは思えないバラマキ政策が各地で展開されるのに市が加担しているわけですから、これを見過ごしていいはずがありません。
すべての補助事業を否定するわけではありませんが、こういった手上げ方式で痛い目にあうのは岩木側市民ゴルフ場や弥生リゾートという過去もあるわけですから、地方創生事業も介2年も先送りにする護予防事業(これは実際は慎重というより怠惰な対応ですが)と同じくらいの慎重な対応で十分、いやより慎重であるべきだと思うのです。
地方再生の成功例である紫波町オガールができる限り民間で動いているのに対し、ヒロロにしても民間会社が経営しているかに見せても立ち上げのところから補助金づけでしたし、今でも行政スペースに支えられているような状況では、会社が責任を取ってサンセットさせるのかまたしても行政が尻ぬぐいすることになるのか予断を許さないことも懸念されるだけに、補助金頼みで行くのかどうかは今後の市政運営において大きく立場を違える意味を持つと思います。
もちろん、私は補助金に頼らないやり方を模索して葛西市長と対峙したいと思いますし、その一歩目として地方創生には厳しく向き合うつもりです。
2015年1月6日火曜日
2014年9月27日土曜日
青森市役所問題は他山の石
耐震対策が必要な青森市役所の改築が三たび市議会にかけられ、とうとう現在地での改築が可決となりました。
来月に迫る市議選というプレッシャーもあったでしょうが、鹿内市長の押しの一手に議会側が屈したとみられても仕方ありません。ただ、この問題は単なる市役所改築であるなら問題は簡単のですが、破綻寸前の三セク・アウガや駅ビル再開発とからんだコンパクトシティ構想さらには10年の大計をもって市のあり方を考えることからすると、なかなか市民にはその全体像がつかみにくく、もっと時間をかけた話し合いや説明が必要なのだとは思いますが、いかんせん合併特例債という賞味期限のある麻薬を使うためには、これ以上先延ばしができないタイミングとなっていましたので、ここからは提案した市長も議決した議会議員もともに責任を負いながら進んでいくしかありません。
このアウガ問題にからんで地元紙で集中連載がありましたが、その最後に木下斉君の的確な指摘がありました。
ここに公共施設再編の鍵があると思いますし、弘前市の場合も市役所の防災棟・立体駐車場増築や今後のヒロロ問題や市立病院の移転、さらには将来の津軽圏での合併といったことを考えた場合に、他山の石となる指摘であり、Facebookでも大きな反響を呼んでいましたので、ぜひ皆さんにも精読していただきたいと思います。
ここで一番の鍵となるのは、「ピンホールマーケティング」です。つまり、コンパクトシティよりもさらに施設やビル単位に集約した活用を考えないと維持していくことは難しいということです。
そこから大胆に提言すれば、弘前公園周辺から土手町は観光・街歩き、城東は大型ショッピングエリアさらには広域行政機能という方向性が見えていますが、それからすれば市役所は今の場所にあるよりも駅前地区の市立病院・一大小学校跡地に移って、1・2Fも公共サービスに特化させたヒロロとともに行政エリアを構成して、現在の庁舎は前川建築としての価値が生きる文化観光施設に転換するといった設計図を描いた上で、より効率的な建設手法をさぐるといったビジョンが必要だと思うのです。
青森市の場合は、商工会議所青年部を中心に対案を考える動きがあり、それに呼応して一部議員も行動していても多勢に無勢だったのですが、弘前市の場合は議論が行われたとは言えない形で市役所増築が決まり、それ以上の青写真がないままに流れていっている状況です。
一旦動いてしまった以上、市役所移転が最後のピースにならざるを得ませんが、弘前市という一自治体だけでなく、津軽という地域の維持継続という観点から、ヒロロはどうすべきか、市立病院はどこにあるべきか、商業の中心をどこに置くべきか、大きな議論をしなくてはならないと思います。
公民連携のプロである木下君、そして藻谷浩介さんにも弘前市にもぜひ提言をもらいたいと思いますし、こういう方たちとの膝を交えての議論を若い世代中心にできれば、新しいものが生まれてくると思います。
そこで、議会と議員は何ができるかが問われますし、私としては議論の輪を作る役割を果たしたいと思っています。
2014年8月29日金曜日
ヒロロ、次の手を先に考える
ここ数ヶ月iPhoneのバッテリーの減り方が異常だったのですが、案の定バッテリー交換プログラムの該当機種だったので、交換を行ってくれるヒロロのビックカメラに開店早々足を運びました。
さっそく交換となったので、その前後で店内をブラブラしていたのですが、夏休み明けの午前中ということもあってか客数が少なく、11:00になってもフードコートには誰も座っていなかったので、久々に食べようと思っていた長崎ちゃんぽんに並ぶ気も失せて、早々に退散しました。
今日は、開業1年を過ぎたヒロロのことを考えてみたいと思います。
市も出資した駅前再開発ビルにメーンテナントとしてダイエーが入る形でスタートしたものの、ダイエーが撤退してジョッパルとなり、それが前市長時代に経営破綻して突然の閉鎖となったことで市長選の争点として浮上、これを緊急に取り組む3つの問題の一つとして積極的に取り上げた葛西市長が当選したことで急展開を見せ、弘果を中心とした商工会議所主力メンバーが出資して「マイタウンひろさき」が設立されて、市も取得のための補助金獲得に全面協力して外資系ファンドからの買収が成立し、当初のシネコンから計画は変更されたもののヒロロとして昨年7月に開業したのでした。
これと並行して、元々市民課分室や駅前市民ホールもあったことを拡大させて、ある意味では安定した経営につながるように3Fフロアを市が買い取る形でヒロロスクウェアとして行政窓口や自由に使えるスペース、大成小学校の学童保育などを組み入れる形になり、こちらは想定の倍以上の利用人数であるとされています。
それにもかかわらず、ヒロロ本体は経営目標を達成していないようで、マイタウンとしてもテコ入れを図っているそうですが、どうも同じように補助金を入れてリニューアルしたルネスアベニューが一向に上向かずにまた違う補助金を入れることになったのと同じ轍を踏むのではないかと心配になります。
これにからんで、5月補正予算にヒロロスクウェアCM制作費が盛られたことで一企業を救済しようとするものとの批判から修正案が出される事態となりましたが、今はまだそこまでの事態ではないとしてもマイタウンの延命のために底なし沼に足を取られるような先の見えない公金投入をさせないためにも、次の手を考えておかなくてはなりません。
BFのスーパーや100円ショップ・書店、4Fのフードコートは一定の需要があるでしょうが、ヒロロスクウェアには足を運ぶ人があるのを考えると、1・2Fも公共施設に切り替えることを早めに検討すべきだと思います。
当然、市としても検討すべき必要もありますが、一番うってつけだと思うのは弘前税務署の移転です。現在の施設が老朽化しており駐車場も少ないために確定申告の際はごった返してしまっているのを解決できますし、国の施設ですので市が負担しなくてもよいのが何よりプラスです。
先日、青森市庁舎問題で講演した藻谷浩介さんがアウガを市庁舎にすることをデパートをリユースしている石巻市役所を引き合いに提案していましたが、土手町と城東にはさまれて商圏としては弱い駅前地区で商業施設として存続させる無理を続けるよりは、思い切った活用に切り替えるべきだと思います。
旧ジョッパルにしろ市民ゴルフ場にしろ、もはやての打ちようがないところで問題が発覚し、そこに一部支援者とのかかわりがあることで市民からすれば疑問となる解決を図ることになってきたわけですから、市民の側から先手の提案をする必要があると思います。
今日は、幻となったジョッパル再建案を打ち出した人に再会しただけに、市民の声を形にする重さを改めて考えずにはいられませんでした。
さっそく交換となったので、その前後で店内をブラブラしていたのですが、夏休み明けの午前中ということもあってか客数が少なく、11:00になってもフードコートには誰も座っていなかったので、久々に食べようと思っていた長崎ちゃんぽんに並ぶ気も失せて、早々に退散しました。
今日は、開業1年を過ぎたヒロロのことを考えてみたいと思います。
市も出資した駅前再開発ビルにメーンテナントとしてダイエーが入る形でスタートしたものの、ダイエーが撤退してジョッパルとなり、それが前市長時代に経営破綻して突然の閉鎖となったことで市長選の争点として浮上、これを緊急に取り組む3つの問題の一つとして積極的に取り上げた葛西市長が当選したことで急展開を見せ、弘果を中心とした商工会議所主力メンバーが出資して「マイタウンひろさき」が設立されて、市も取得のための補助金獲得に全面協力して外資系ファンドからの買収が成立し、当初のシネコンから計画は変更されたもののヒロロとして昨年7月に開業したのでした。
これと並行して、元々市民課分室や駅前市民ホールもあったことを拡大させて、ある意味では安定した経営につながるように3Fフロアを市が買い取る形でヒロロスクウェアとして行政窓口や自由に使えるスペース、大成小学校の学童保育などを組み入れる形になり、こちらは想定の倍以上の利用人数であるとされています。
それにもかかわらず、ヒロロ本体は経営目標を達成していないようで、マイタウンとしてもテコ入れを図っているそうですが、どうも同じように補助金を入れてリニューアルしたルネスアベニューが一向に上向かずにまた違う補助金を入れることになったのと同じ轍を踏むのではないかと心配になります。
これにからんで、5月補正予算にヒロロスクウェアCM制作費が盛られたことで一企業を救済しようとするものとの批判から修正案が出される事態となりましたが、今はまだそこまでの事態ではないとしてもマイタウンの延命のために底なし沼に足を取られるような先の見えない公金投入をさせないためにも、次の手を考えておかなくてはなりません。
BFのスーパーや100円ショップ・書店、4Fのフードコートは一定の需要があるでしょうが、ヒロロスクウェアには足を運ぶ人があるのを考えると、1・2Fも公共施設に切り替えることを早めに検討すべきだと思います。
当然、市としても検討すべき必要もありますが、一番うってつけだと思うのは弘前税務署の移転です。現在の施設が老朽化しており駐車場も少ないために確定申告の際はごった返してしまっているのを解決できますし、国の施設ですので市が負担しなくてもよいのが何よりプラスです。
先日、青森市庁舎問題で講演した藻谷浩介さんがアウガを市庁舎にすることをデパートをリユースしている石巻市役所を引き合いに提案していましたが、土手町と城東にはさまれて商圏としては弱い駅前地区で商業施設として存続させる無理を続けるよりは、思い切った活用に切り替えるべきだと思います。
旧ジョッパルにしろ市民ゴルフ場にしろ、もはやての打ちようがないところで問題が発覚し、そこに一部支援者とのかかわりがあることで市民からすれば疑問となる解決を図ることになってきたわけですから、市民の側から先手の提案をする必要があると思います。
今日は、幻となったジョッパル再建案を打ち出した人に再会しただけに、市民の声を形にする重さを改めて考えずにはいられませんでした。
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