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2015年2月7日土曜日

弘前珈琲の原点と未来を考える

昨日、ビジネスニュースをにぎわしていたのは、サードウェーブと呼ばれるコーヒー新潮流を代表するブルーボトルコーヒー日本初上陸でした。何と4時間待ちまで客が並んだのだそうで、すごい反響です。
サードウェーブとは、Wikipediaにまだ登録されていないほど定義が定まったワードではありませんが、歴史的には19世紀後半のアメリカンコーヒーがファーストウェーブ、シアトル発のスターバックス・タリーズなどがセカンドウェーブであり、特色としては産地からのダイレクトトレードによるシングルオリジン(単一種)の生豆を店舗でローストし、さまざまな方法で抽出できる腕の立つバリスタがいる店で出されるコーヒー、ということになります。

ところで、ブルーボトルのCEOがTVインタビューに答えて、このスタイルの原点は日本の喫茶店にあると言っていたように、ある意味ではコーヒーのおいしさを追求する上では日本の珈琲文化は侮れない地位を有しているのを改めて知りました。
その中心地の一つでもあり、珈琲法要の故事からすれば発祥の地と言ってもよい弘前ですが、成田専蔵珈琲店では海外に直接契約している農園があり、それを自社工場で焙煎して厳しい品質管理の下で販売提供しているわけですから、これは原点であるとともにサードウェーブと重なるスタイルであるのがわかりますし、専蔵先生から「スタバは古い、これからはサードウェーブ」と言われても何のことやらわからなかったのが、ようやく腑に落ちたところです。
スタバの件では、民間資本とのつきあい方で問題提起をしましたが、市では地元の珈琲館傾斜との協議をするとし体ましたが全然動きがないそうで、周回遅れのスタイルが弘前の珈琲文化とも相容れずに北京・故宮から撤退したような始末にならなければよいがと、心配したくなってきました。

それはさておき、以前開催したカフェトークも修故創新塾も開店休業になっていますので、この機会においしい珈琲をいただきながら、弘前の珈琲文化とサードウェーブという新時代を受けての未来予測を成田専蔵先生に学ぶ、修故創新カフェトークを行うことにしました。
下記のとおり開催しますので、ぜひ学び語らいましょう。
  • 日時:2/21(土)10:00~
  • 場所:城東・成田専蔵珈琲店
  • 会費:無料/各自珈琲を注文していただきます

2015年2月5日木曜日

スタバ問題で改めて気になること

一部市民の反対や懸念の声に応えることもなく、4月の桜まつりに向けて旧師団長官舎へのスターバックス開業の準備が進められています。
今の時点で止めることもかないませんが、市民の皆さんに改めて考えていただきたい情報を二つお知らせしたいと思います。

一つは、スターバックスでアルコール提供がはじまるということです。
これはカナダでの話題のように伝えられていますが、この件に詳しい知人からの情報によると、スタバは投資家筋から新たな取り組みを求められており、もしかすると師団長官舎への出店もその一環かも知れないということでしたが、もしかすると市役所前の文化財からほろ酔いの客が出てくるようなことになりかねませんし、今の立体駐車場の状況からすると事故を誘発する懸念も生じてきます。
もう一つは、スタバのような強力な民間資本に対して市からのコントロールが効くのかどうかということです。
スタバが進出した公共施設としては、佐賀県武雄市立図書館が有名ですが、ここは当時の樋渡市長が主導してTSUTAYAが指定管理を受託したことで注目され、弘前市議会でも視察に訪れているようです。
功罪伴う指定管理だというのは、利用者数の急増や視察見学の増加の一方で、江戸時代の蘭学史料を放り出しているといった収蔵庫としての機能を損ねているという批判などから伝わってきますが、一番の問題は図書の貸出にT-POINTカードを用いることで公共のための個人情報が民間企業に流れる懸念があることです。
これに対して、私がいるから大丈夫とタンカを切っていた樋渡市長が1月の佐賀県知事選に打って出てしまい、市長からすれば総務省の後輩でもある30代の秘書室長が後継する形となりましたが、良し悪しは抜きにしてもカリスマ的な樋渡市長であれば対等に交渉できていたことでも、能吏であっても押しが強いわけではない市長に代われば、どこまで民間の圧力や暴走を止められるか心配になるのが当たり前だと思います。

弘前市の場合も、葛西市長はリーダーシップを持って次から次へと新規事業に取り組み、その一環としてスタバ出店や今関勝さんの採用という民間資本との連携を進めているのだと思いますが、実務をつめていく職員がそれについていけるのか心配ですし、次の市長がこれと反対の姿勢に立てば180度ひっくり返す必要に迫られることも出てきますから、より慎重な取り組みと市民も趣旨に納得して応援してもらえるだけの説明責任を果たすべきだと思うのですが、どうもそういう風には見えません。
民間の立場に立てば、ダイエーが旧ジョッパルから撤退したように、経営環境が変われば進退は自由というのが当然でしょうし、ましてや師団長官舎は文化財であるだけに手を入れてしまえば元に戻らないわけですから、その場の思いつきで進められては困ることばかりだと思うのです。

民間の力を生かすことはこれからますます必要になってくると思いますが、それだけに市としてどのようにかかわるのかしっかりと固めてからではないと危ういだけに、心してかかるべきだと思っています。

2014年11月28日金曜日

議論なきスタバ出店とは

地元紙既報のとおり、市役所前の旧第八師団長官舎にスターバックスが入り、来年4月の桜まつり開幕前に開店することが正式に決まりました。

これまで私論を述べたように、文化財としての価値を減じることになること、とりわけ高倉健さんが亡くなられて映画「八甲田山」ゆかりの建物として改めて注目を集めることになる矢先に、議会での議論も経ない形で協定というのは、拙速どころか暴走としかいいようがないやり口です。
外部の力を借りての誘客と歴史的建造物や珈琲文化を守ることのどちらを優先すべきかということもありますが、これほどの問題を市民にきちんとした説明もせず、あまつさえ議会でも具体の議論を避ける形であっという間に進めてしまうというのは、市民ゴルフ場問題や我が昴町会の融雪溝問題でも対話に臨まずに済ませてしまった葛西市長の政治姿勢の悪弊の最たるものと言わざるを得ません。
全員に百点満点の満足となる説明はできないにしても、異論はあってもここまでていねいに説明するのであればという納得を与えることを「対話と創造」というモットーに掲げていたはずだけに、この変質は見過ごすわけにはいきません。

12月議会でどのような議論となるのか注視したいと思いますが、私が不満に思ったほどには現職諸侯が問題を感じているとは思えないだけに、やはり自ら議場に戻って問いただすしかないと思っています。
この件に納得いかない方、議論や情報公開のあり方に問題を感じる方、ぜひともお力を貸してください。

2014年10月24日金曜日

これが旧第八師団長官舎だ!

IMG_2734-2014-10-24-13-00.JPG市役所に用事があったので、旧第八師団長官舎の開館日時を確かめておこうと思いましたら、菊と紅葉まつり期間中ということで公開されていましたので、善は急げと調査してきました。
官舎は一昨年敷地の奥から移築されて、市役所とは駐車場進入路をはさんで並ぶ位置にあり、新聞社の先には喫茶室もある市民会館、藤田記念庭園がすぐあります。

平家建156㎡のこぢんまりとした建物ですが、1958年に市役所新築の際に約2/3が取り壊されていて、現在残っているのは公務で使った部分ということになります。
%25255BUNSET%25255D.png玄関には2段のポーチ、中にも上がりかまちがあり、部屋ごとに敷居がある古い様式で、約24畳の会議室・各8畳の執務室・控え室と奥の8畳二間の和室をつなぐ廊下も狭いながらも、これは動線の確保やバリアフリー化のために改変するわけにはいかないところでしょうから、使い勝手にしろ広さにしろ不十分だと改めて思いました。

IMG_2005-2014-10-24-13-00.JPGこの写真は執務室から撮りましたが、カーテンが見えている会議室の奥にはもうすぐ立体駐車場が完成し、もう一方の窓からは市役所と、建物に囲まれた景色しか見えないロケーションでもあり、今会議テーブルが並べられているように、ゆったりとした雰囲気で行う会議・ワークショップなどで活用する方が合っていると思います。
同じく第八師団の遺構である旧弘前偕行社には、弘前厚生学院の特別講義で何度かおじゃましましたが、両方とも軍のものとはいえ公務そして社交のための建物であり、用途によれば現状のままでも使えるものをわざわざ台無しにする意義はありません。

ところで、この建物は市の「趣のある建物」そして国登録有形文化財に指定されているわけですが、先日来の情報交換で紹介された神戸北野物語館も同じ指定を受けており、現在はスターバックスが入っています。
それなら官舎でもスタバをという話になりそうですが、この異人館はもともと朝のTV小説「風見鶏」のモデルになったパン職人が所有していた建物で、もともと1階はカフェとして使っていたのを阪神大震災で全壊認定を受けたのをきっかけに神戸市が所有することになって再建したところにスタバが2009年から入ったわけですので、指定後に大きな変更を加えたわけではないという経緯があります。

そして、何といっても弘前は津軽藩士殉難の歴史を今に伝えて珈琲の街を標榜してきたのですから、市が所有する文化財それも市役所敷地内というど真ん中に舶来のカフェを導入するというのは、市内でコツコツとやってきた珈琲店の皆様に無礼千万なやり方だと思います。
スタバが民間企業として進出してくるのは大いに歓迎すべきことですが、市が引きこむというのは道理に合わないと思いますし、珈琲の街としてのステータスを失うことの方が長期的には市にとってマイナスだと思います。
これ以外にも、公募から候補選定までの経過が不透明であること、市民にも議会にも説明がないままで動いて決めようとしていることなど、行政手続きや説明責任の面からも納得がいかないことが多いだけに、湯布院の例にならって断固反対で動こうと思います。

皆さんにも、このような建物の現状や珈琲の街という文化を理解していただいた上で、また意見をいただきたいと思いますし、これからのアクションにも注目していただきたいと思います。

2014年10月21日火曜日

師団長官舎にスタバ、反対!


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今朝の東奥日報に、市役所前に移築した旧第八師団長官舎にスターバックスを入れることが検討されているという報道がありました。スタバが市内に進出してくることには賛成ですが、あの建物に入るのは反対です。

師団長官舎は偕行社と並ぶ軍都・弘前の歴史を伝える建造物で、市長公邸として市役所敷地内の奥まったところにあったものを、保存活用のために道路沿いまで移築してきたものですが、これが何の建物であるかはあまり知られていないように思います。
これから軍都・弘前の歴史を振り返ったり観光資源として活用する上でも、中に入ってみたらスタバというのではおかしなことになりますし、まかり間違ってこれに緑色の看板がかけられたりするのでは景観の点でも大問題だと思います。

報道によれば、9月からの公募に応じたのがスタバだけだったということですが、観光館にシェ・アンジェ、藤田庭園に大正浪漫喫茶室、そして市民会館には改装したばかりの喫茶室batonと、市内でも良質な珈琲を楽しめる店が並んでいるところに市内の業者が出ていこうという気をおこすはずもないですし、それをしないのが同業者のよしみだと思いますので、そもそもカフェを作るという発想そのものが間違っていると思います。
この事業は、新設されたひろさき魅力プロデュース室の所管のようですが、電通から里帰りした盛和春先輩にはこのあたりの事情が飲みこめていないのだろうと思いますし、文化財の価値とともに珈琲の街・弘前の文化についても思いをめぐらしていただきたいものです。

この件は議会でも議論がされていないと言ってもいいことですので、多くの市民に知ってもらった上で意見交換し、場合によってはスタバ反対の請願陳情まで考えたいと思います。
まずは、コメントの形で賛否両論お聞かせください。