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2015年2月25日水曜日

桜守本来の生かし方

これも何度か論じてきたテーマですが、樹木医・小林勝さんを再任用の上リーダーとして桜守チームを結成したのは、長年つちかってきた弘前方式のソメイヨシノを守り育てる技術を積極的に他地域に伝えていくことが主眼の一つです。
小林さんの後継者を育てること、制服コンテストのような取り組みで注目を集めることも大事ですが、やはり寿命60年といわれるソメイヨシノを倍の長さまで生かし続ける技による全国の桜どころへの支援こそ、弘前の名を高らしめるものだと思います。
ただ、昨年6月に小林さんとお話しした際には、報じられていた野田村の桜並木歩への支援についても具体化していないように聞こえましたので、まずは後継者育成というところにウェイトがあるように感じました。

ところで、唐突に桜守のことを取り上げたのは、選挙看板の件に対して市民が植えて守ってきた桜並木も看板で景観を損ねていると教えてくださる方から、その桜並木を写した動画を紹介していただいたからです。
この桜並木は千葉県八街(やちまた)市にあるのですが、延々と続く長さといい田園風景とマッチした景観といいすばらしいものですが、市民の方々の管理は続いているとはいえ1950年代の植樹ということで枝が高々と上に伸びている様子や樹勢からしても、本格的な手入れをしなければ今後も維持していくのは大変になってくるだろうと、聞きかじりの桜の知識しかない私にも思えるくらいでしたので、これに桜守の支援ができればよいのにと思ったところです。
野田村や八街市ばかりでなく、桜の名所を維持していくのに困っているところは全国数多くあるでしょうし、弘前方式での支援や技術伝授を希望するところを募って、数年ごとに巡回指導することができれば、それこそ格好のシティプロモーションにもなるでしょうし、その桜守による日本一の桜を見にいこうという機運を高めるのにもつながるはずです。
ちなみに、弘前の桜が桜まつりの人数だけではなく日本一すばらしい桜であることは、弘前市出身のジャーナリスト丸谷馨さんの日本一の桜(講談社現代新書) に詳しく書かれていますので、特に地元の皆さんが観光客に魅力を伝えるためにも一読をお勧めします。

再起の暁には、全国からの要望を桜守チームにつなぐ役も果たしたいものだと思っていますので、全国からの情報もお待ちしております。

2014年11月6日木曜日

伊勢谷友介さんからのメッセージ

桜守制服デザイン投票の件は、これでいいのかという思いが強く、一方では今をときめく伊勢谷友介さんがかかわっているだけに名声に傷がつく形になってはという思いで、思いきってご本人に意見を申し上げてみました。
これに対して、ご本人からていねいで立場をわきまえた形で、なおかつ今回のプロジェクトにかかわる熱い思いがわかるお返事をいただきました。「リバース・プロジェクト」を片手間でやっていない思いが伝わり感服しましたので、そのうち公表できる部分に関して私の文責で紹介したいと思います。

今回のプロジェクトにあたって、リバース側では2回にわたって桜守の方々から声を聞き、桜守の仕事をしていることをもっと知ってほしいという思いがあることを確認し、このデザイン投票そして制作される制服のできばえで桜守の認知度を高めてブランディングすることが第一歩で、これで終わりということではなく市民を巻きこんでのアクションにしていきたいということでした。
また、これが市民の税金でのプロジェクトであることも重々承知して取り組んでいるだけに、投票の方法や承知の仕方については今後の同様な取り組みのためにも再考していきたいという謙虚な言葉もありました。
そして、このプロジェクトが最終的にめざしているものまで語ってくださっていて、これにつながれば弘前市にとってのメリットは非常に大きいものになるのですが、そこは今後の展開の楽しみにしていただきたいと思いますし、ひるがえって考えなければならない問題とかかってきますので、伏せておきます。

その考えなければならない問題とは、やはり情報公開ということです。
今回、伊勢谷さんから返信をいただくまでは誤解していた部分が大きかったわけですが、市のサイトや広報などを見る限りではそこまでの意図がわかりませんし、受託した側以上に委託をしている市がていねいな情報発信をして、市民の関心を呼び理解を図る努力をしなくてはなりません。
例えば、伊勢谷さんのメッセージではおおよそ目標の投票数をクリアできそうだということもありましたが、この数字を大々的に掲げて呼びかけることもあっていいと思いますし、そのためにはどんなメディアを使えば市民が投票しやすいのか、逆に直接投票する場合にはどれだけの箇所で行うのかといった地元としての意見が足りなかったと思います。
外部の力を借りるのは必要なことですし積極的に取り組むべきだと思いますが、そこで任せっきりにするのではなく最終的な責任は自分たちにあるのだという思いで、市職員も市民もプロジェクトに向き合うべきなのは、言うまでもありません。

それにしても、社会をよくしようという熱い思いが本物であるのを今回のやりとりで改めて知っただけに、伊勢谷さんが弘前に縁があり私にとっての心の師である吉田松陰を来年の大河ドラマ「花燃ゆ」で演じるのはうれしい限りです。
桜守の件だけでなく、弘前と吉田松陰というご縁でもつながりを深めることができれば、弘前市にとっては何よりのシティプロモーションになりますので、ぜひともデザイン発表などで来弘の機会ができればと思います。
伊勢谷さん、待ってますよ!

2014年11月4日火曜日

桜守制服デザインという空回り

少し報告が遅れましたが、1日から9日までの期間で桜守制服デザイン投票が行われているのですが、直接投票できるのは弘前公園内とヒロロスクウェアのみ、ネットではFacebookページのみとなっていて、随分と閉ざされたやり方になっていて驚いています。
せっかく、伊勢谷友介さんの「リバースプロジェクト」が事業を統括し、デザインは菊池武夫氏という豪勢な顔ぶれなのに、市役所でも弘前駅でも投票できず、ネットではFacebookユーザーにならないと投票できないというのは、本当にこれで桜守の認知度を高めるつもりがあるのか、疑問を感じてしまいます。

そもそも、桜守は弘前方式の桜剪定技術を伝承している樹木医・小林勝さんを再任用するのにあたって、30代の男女1名ずつを後継者として配属して結成された3人のチームです。
リーダーの小林さんは、地道な仕事を朴訥とした話しぶりそのままにコツコツと進めていく無言実行型のプロフェッショナルだけに、ご本人から文句は出ないでしょうが、私には一番不釣り合いなプロジェクトに巻きこまれてしまって迷惑を受けているように思います。
6月にごあいさつする機会がありましたので、報道されていた野田村での桜植樹支援のことを話題にしたところ、まだそこまで話は進んでいませんという回答でしたので、まずは後進に技術を伝えて土台を固めた上で着実に弘前方式で全国の桜を守る取り組みを一歩ずつ進めていこうとされているのだと得心しましたが、この一番地道なチームに一番派手なプロジェクトをかぶせようという発想に無理があると思います。
それも、プロジェクト業務委託料に180万円、選定された制服購入費に288万円という少なくない補正予算が、9月定例会でぎろんもそこそこに通過してのことだけに、拙速の感がぬぐえませんが、受託したリバース・プロジェクトの側でも桜守チームの存在意義や雰囲気について考えてのスタートだったのかも疑わしいところですし、サイトからたどってみると、このプロジェクトには伊藤忠商事がかかわっており、民間登用からの人脈によるものなのは明らかですが、それが市にとってのプラスになるのか気がかりです。

この件にしろ、スタバ問題にしろ、民間登用で進められているプロジェクトを注視する必要を感じています。