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2015年1月28日水曜日

メイドイン津軽の津軽塗を作ろう

今年最初の昴集会所開放事業は、一ワザ人にCasaico代表の葛西彩子さんにおこしいただき、単なる漆絵付けではなく蒔絵の入門編を体験させていただきました。
作業の前に漆の基礎知識をレクチャーしてくださったのですが、一番驚いたのは全国数ある塗り物の産地でも津軽のようにほぼ100%の世帯で津軽塗を使っているというようなところはないのだそうで、それだけ生活に根ざした伝統工芸をもっと誇っていいと思います。
ただ、以前こぎん刺しや津軽三味線の弦についてお知らせしたことがありましたが、こちら津軽塗の漆もほとんど中国から輸入しているものを使っているのだそうで、何とかできないものかと思います。

葛西さんによれば、日本の漆のほとんどは岩手県浄法寺地区で採られるのだそうで、直径20cm程度の太さまで育った木から6~9月の間に樹液を採って切り倒すという繰り返しなのだそうです。
その意味では、取り組めば数年後には津軽産の漆で津軽塗を作れるはずなのですが、それだけで生活が成り立つものでなく、浄法寺でも林業の傍らの作業だそうで、職人さんたちも高齢化してきているそうですから、何かと組み合わせないことにはおいそれと転業や起業を勧められるものではありません。
そこで考えたいのは、津軽産の漆が採れるようになり津軽塗職人が待ちかまえる体制が取れるようになっても、その漆を塗るための器を作る木地師もいないそうですので、浄法寺のように林業だけでなく切った木から器を作るところまで取り組む林業の6次産業化に漆採取も組みこむような起業です。
これを綿密にマーケティングして、それぞれの分野でどれだけの生産が必要なのかを見極め、できるだけ事業者だけで起業から経営まで成り立たせていけるようにしていくことができれば、文句なしにメイドイン津軽の津軽塗が生み出されることになります。

先日ライブに来てくれた松本ハウスさんへのお礼も津軽塗のマイクだったように、生活用品であるとともに津軽を象徴する伝統工芸なのですから、今よりも少しずつでもメイドイン津軽の比率を増やしていくような地道な取り組みからでも動いていくように働きかけたいと思います。

2014年12月1日月曜日

アパレルよりも生産すべきもの

全国を股にかけて活躍している津軽三味線奏者・渋谷和生さんですが、滋賀県大津市での大会から足を伸ばして長浜市にある三味線や沖縄三線などの弦を製造している丸三ハシモトを訪問見学しているのがFacebookでわかりました。
探究心と感謝の念を行動に移していて、さすが和生さんと思いましたが、気になったのは津軽三味線の弦がやはり津軽で生産されていないということでした。
やはり、と言ったのには訳がありまして、以前岩木地区でこぎん刺しに取り組んでいる「かちゃらずの会」の皆さんにも野田村支援に協力していただいたのですが、この津軽を代表する伝統工芸であるこぎん刺しの糸も県外で生産されたものを取り寄せていると聞いていたからです。

一方で、市内や津軽一円にはアパレル産業の縫製工場がいくつもあり、全国有数の生産量であることは意外と知られていない事実です。
そこで、この分野を成長産業と位置づけて伸ばしていくのが市の方針となっており、その起爆剤として桜守制服コンテストも企画されたのは、伊勢谷友介さんとのやりとりでもふれられていたのを秘していたのですが、先日の地方自治特別フォーラムで葛西市長も公言していましたので、改めて皆さんにもお知らせしておきます。
桜守制服やファッション甲子園によってアパレル産業やブティックなどが盛り上がるのはいいことですが、その原料となる上質な繊維や糸まで生産できれば、さらに実入りがよくなりますし、そこでこぎん刺しの糸や三味線の弦といった津軽のためになくてはならないものも生産するようになれば、まさに一石二鳥だと思うのです。
この件は、丸三ハシモトのような特化した生産工場が全国にどれだけあり、それを津軽で展開して収益的に成り立つのか綿密な調査検討が必要なことだけに、市として考えてみるべきことだともいますし、市議復帰の際には行政視察の最優先項目として見聞を広げて市政にフィードバックしたいと思っています。

そのこぎん刺しのすばらしさを知ってもらうには、ちょうど鳴海要陶房館で「かちゃらずの会」の作品展が行われています(7日まで、2日は休館日)ので、ご覧になりながらこういう問題もあるのを考えていただきたいと思います。