新聞で面白そうな企画を目にしたので、船沢地区宮舘にある国指定名勝瑞楽園に足を運びました。
瑞楽園は、弘前藩独特の庭園様式である大石武学流庭園の一つで、当地の豪農對馬氏が1839年に建てられた旧家の庭園として1890年から二度にわたって整備された名勝で、1979年に国からの指定を受けて市が管理しています。
今回の講師は、LCで一緒した三浦造園の三浦利吏さんで、先日すぐれた技術者として弘前マイスターに認定されたばかりでしたので、旧知の仲間が自分の仕事である日本庭園と市の文化財である瑞楽園についてどんな話をするのか楽しみでした。
今回の講師は、LCで一緒した三浦造園の三浦利吏さんで、先日すぐれた技術者として弘前マイスターに認定されたばかりでしたので、旧知の仲間が自分の仕事である日本庭園と市の文化財である瑞楽園についてどんな話をするのか楽しみでした。
少し遅れての参加となりましたが、日本庭園の流れから津軽の庭園の歴史、庭園の造作物の見方、それをふまえての瑞楽園庭園の特色を気どらない雰囲気で語ってくれ、つくばいと手水鉢の違いでは「こういう詳しいことは造園業者でも知らないことが多いので質問しないでください」とオフレコ話を盛りこむなど、楽しく勉強になりました。
さすがマイスターと思いながら資料に目を通していると、この庭園の指定管理者は三浦造園となっており、後ほど聴くと昨年から受託しているのだそうで、この講演会も指定管理者としての自主事業の一環なのだそうです。
それでもなかなか来園者が増えなくて市から尻を叩かれることが多く、新年度には佐藤ツリばっちゃの津軽昔こ村の皆さんによる昔話や渋谷伯龍さんの津軽弁講座なども企画しているのだそうで、両方とも野田村支援でお世話になった私としては庭園のすばらしさを見るためにも何度も足を運ぶことになりそうです。
それにしても、市が認める人材が市の文化財を管理し、そこで新たな取り組みをはじめるというのは、指定管理のあり方としてもいい事例ですし、もっと拡げていくべき方法だと思いますし、それだけの人材がいるのも弘前市の強みです。
早春の陽ざしばかりでなく、明るい気持ちになるひとときでした。
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