2014年9月22日月曜日

松阪市議会との落差に落胆

決算特別委員会は4日目、午前中に支出の審議が終わって午後に歳入の審議に入ったところから傍聴しましたが、質問時間を使い切った議員・会派が続出したこともあって、あっという間に討論から採決と進み、想定内の反対はあったものの一般会計は認定されました。
いくら議場の外で遠吠えしても声が届くことがないのは想定内のことでしたが、それならばマルシェ問題をあれほど追及したのは何だったのかと言いたくなりますし、同じように問題を指摘したことが採決に表れた松阪市議会との落差にガッカリしてしまいました。

松阪市議会の件は、海住住幸議員のBlogに詳しく書かれていますので参照していただきたいのですが、環境福祉分科会にかかった人権啓発冊子などに不要な支出があったことで全会一致して不認定とし、それが委員会の採決にも影響を及ぼして13対12の僅差での認定となったということでした。
松阪市といえば、集団的自衛権に反対してピース・ウィングの活動にも取り組む山中光茂市長が名をはせていますが、既存政党と距離を置く市長の政治姿勢が今回の結果にも影響があっただけでなく、日頃は共同歩調を取っている海住市議も不認定に回っているように、まさに是々非々が形になっているのです。
ちなみに、葛西市長が第6回最優秀賞を受賞したことでも知られるマニフェスト大賞で山中市長は第5回最優秀賞を受賞しているとおり、市長同士は肩を並べる評価を受けているだけに、議会の落差の大きさが目立ってしまうのです。

実際には、不認定となったからといって終わってしまった決算が覆るわけではありませんし、その意味では予算案を修正・否決するのとは姿勢に与える影響も格段に違うだけに、ダメなものはダメという姿勢でも問題はないのです。それだけに、不認定の側に立った市議のBlogでもその結果すらふれられないくらいの扱いなのです。
全事業を仕分けしたいと思っている私にとっては、予算も大事ながらしっかりと事業を評価して次を考えるPDCAサイクルのキモとなる時間をこれほどないがしろにされるのは納得がいかないどころか、情けなくって涙が出てきます。

皆さんにも、この数日の傍聴記から何が大事なのか、市議会はどんな状況なのかを知っていただきたいと思います。

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