昨日からはじまった決算特別委員会を2日連続で傍聴しています。
3月の予算特別委員会からはじまった質問時間制限というハードルのせいで取り上げられるべき問題がスルーされていることも気になりますが、これについては傍聴にあたって借りている決算書と200ページものボリュームになった決算説明書を精査して、自分なら何を問うかを考えてから論じたいと思いますが、これまでのところで気になったのはマルシェにかかわる事業とその運営主体であるNPOエコリパブリック白神(エコリパ)への集中砲火でした。
どうみても政策論議ではなく政局的な突っこみ方だけに、ここで取り上げたくない問題ですが、政治の現実を知ってもらうために一度はふれなければならないことだと思っての苦渋の選択だとご理解ください。
マルシェとは、昨年度まで3年間、弘前駅前から上土手町に抜ける「えきどてプロムナード」で初夏から秋の日曜日行われていた農家による市場「FORET」の事業主体で、正式には「ひろさきマルシェコンソーシアム」といいますが、その事務局をエコリパが受託しており、その一会員でもあり発案者であった方と交友のあった私にとっては無縁ではない事業でしたが、3年で終了と聞いて残念に思っていました。
今回の伏線は、5月の補正予算審議で見えていたのですが、その中にマルシェがヒロロ地下で運営する常設直売所とFORETを引き継ぐ形で7月からはじまる「ひろさき朝市」の件がかかり、最大会派・憲政公明の鶴賀谷慶市・国道光志両市議から続けて厳しい質問が浴びせられ、マルシェには直売所を運営する資格がないということばかりでなく、補正予算とは関係のないFORETの内容にも支出に内容が伴っていないという批判までぶつけられました。
今回も、本番となる農水費の前に労働費での臨時雇用事業の中にマルシェが受託した直売所での調査研究が成果を伴っていないということを自民の会・佐藤哲市議が取り上げ、これに工藤光志市議が通告外の質問でマルシェの事業金額と合わせて3000万円もの支出をしたことに異を唱え、さらにはプロポーザルといいながら話が決まっているとまで言い及びました。
残念ながら農水費に入ったところで離脱しましたので最初に取り上げた共産党・小西勇一市議の分までしか聞いていませんが、前期の二人に無所属市民の会・伏見秀人市議まで4人4会派からの質疑と、まさに四面楚歌の立場で答弁する農業政策課長が不憫でした。
マルシェは葛西市長の肝いりの事業ですが、それを話が決まっているとまで最大会派から噛みつく意味がわかりませんが、市長をめぐっての権力闘争であるならばムダな争いはやめてほしいですし、第一エコリパ側では争う気もなく争う立場にもないのですから、無益なことだと思います。
私としては、確かにムダな支出もあったとはいえ大事な方向性を試行した事業として認めるべきだと思っていますので、それほど認めがたい事業が含まれているというなら決算不認定に持ちこむべきだと思いますが、先の補正予算でも噛みつきまくっても賛成に回った前例があるだけに、先は見えていると思います。
筋を通して政策評価を不認定という形で表せるのか、それとも最大会派の示威行為はたまた言うだけ番長なのかを、市民の皆さんにも見届けていただきたいと思います。
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