2014年7月5日土曜日

弘前でも、ぼうさい探検隊を

昨夜、野田村での支援活動で知己をいただいている大阪大学の渥美公秀先生が弘大ボランティアセンター主催の市民ボランティア講座の講師としていらっしゃいましたが、テーマが「KOBE、東日本大震災、そして」と銘打たれていまして、最後のところで防災についての活動にふれてくださいました。
渥美先生は、阪神大震災の経験から日本災害救援ネットワーク(NVNAD)というNPOの理事長としても活動されていますが、その一つとして「わが街再発見ぼうさい探検隊」という小学生によるマップづくりに取り組んでいて、このアイデアが損保協会や朝日新聞などの後援で全国2000件もの応募のある大会を10回も続けているのだそうです。
プログラムを確認してみますと、子どもたちの応募がメインですが、そのためのリーダー養成講座やシルバー「ぼうさい探検隊」というものもありますし、渥美先生のお話でも子どもたちに動いてもらうために一番準備でかかわるのがお母さんたちだそうで、防災は市民の義務ですと押しつけるより、こんなプログラムに応募すると子どもたちが大臣から表彰されるかもという誘い水の方が防災にかかわってもらう契機になるというのは、目から鱗の話でした。

ところで、野田村と弘前市との支援のご縁を作ってくださり、弘大とも「チーム北リアス」という形で連携してくださっている渥美先生のもう一つの取り組みを、私ばかりでなく弘大ボランティアセンターの方でも知らずにいたようです。
ちょうど、弘前市では昨年度から都市計画マスタープラン策定のために地域別懇談会を開催しており、昨年度は一中学区と相馬中学区だったので私もワークショップに参加していましたが、これに「ぼうさい探検隊」の活動をリンクさせて子どもたちに事前にマップを作ってもらい、それをたたき台に大人たちも地域を見直してみるというやり方もできると思います。
さらに、弘大ボランティアセンターの学生に探検隊リーダー養成講座を受講させて、実際のマップづくりにかかわってもらうようにすれば、野田村の活動が月1回になり市内のイベント要員の役割しかなくなってきているボランティアセンターにとっても有意義な活動を加えることができます。
何より、その元締めである渥美先生がかかわってくれるのは間違いないわけですし、被災地支援を通じて弘前市が得られるものとしては防災につながることが一番ですから、これに取り組まなくていいはずがありません。

わが昴町会でも、まちづくり1%システムを活用して取り組んでもいいのですが、これはやはり全市でやるべきことだと思いますので、検討できる町会や子ども会、さらにはPTAがあれば、ぜひお勧めしたいと思います。

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