別件があって遅参しましたが、青森中央学院大佐藤淳研究室特別公開講座に参加しました。
佐藤さんとは、彼がマニフェスト研究所の研究員だった時代からのご縁ですが、今回の講師である東京都あきる野市議・子籠(こごもり)敏人さんは、私からすればLM議連の新世代であり、どのような議会だよりリニューアルをしたのか楽しみに足を運びました。
あきる野市議会だよりはこれまでも全国コンクールで2回入賞を果たした実績のある広報紙だったのだそうですが、新聞記者出身である子籠さんたち議会広報特別委員会調査研究グループの4名で、全国の特色ある議会だよりを集めて研究し、自市のものも含めて10自治体の広報紙を市庁舎に掲示して「手に取りたい広報紙アンケート」を行って、あきる野市のものは10紙中8位だったことで、これまでのものにこだわりがあった先輩市議にもリニューアルの必要性を納得してもらったのだそうです。
そこから、ボランティアで協力してくれた市内のデザイナーの協力を得ながら、インパクトのあるタイトルロゴ、見やすいレイアウト、多様な市民との座談会や各校の小学校6年生を順番に紹介していく「小学生リレー」などの記事で新たな読者獲得をめざす工夫を重ね、「ギカイの時間」と名づけられた議会だよりにリニューアルしたのだそうです。
相馬村時代に広報編集委員として毎回12ページ(現在の議会だよりは8ページ)の編集に携わり海外視察の特別号は横組みのレイアウトにまで挑戦したことのある私からすれば、見やすさやページ数のことでは驚きはありませんでしたが、市民の声をリニューアルに生かす工夫や座談会やリレーで市民とふれあいながら作っていくという姿勢には勉強になるものがつまっていました。
今期の弘前市議会では、一般質問の掲載やページ数の増加といった改善があったのは事実ですが、市民目線でのリニューアルまでは至ってませんし、そういう関心がないのは同じ講座を聴いた現職のBlogをみても伝わってきます。
先進的な議会改革に取り組む議会で注目されるのは、議会基本条例が制定されたかどうかではなく、議会報告会や市民との意見交換会をふまえて議会としての政策提言を行うといった活動まで発展しているかどうかなのですが、あきる野市のやり方も大いに参考になるものですし、実際に同様の取り組みに着手した議会もあるとのことでした。
何より、あきる野市の事例からも感じられたのは、先進議会には「チームとしての議会」という意識があることで、共産党も公明党も独自のネットワークを情報収集に生かしてくれたり、先輩市議も出てきた結果を素直に受けとめて改革を了承し、リニューアル第1号をほぼ全員で駅頭配布したエピソードなどからも、成功につながる土台の大切さを感じました。
この表紙アンケート、そして市民が登場する記事づくりは、ぜひとも次期実現させたいと思います。
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