2014年7月27日日曜日

前田光世を知っていますか

今日はりんご公園にあるシードル工房kimoriでのランチコンサートに、弘前からJリーグをめざすブランデュー弘前のホームゲーム応援と、どちらも大事なテーマだけに一方を立てるわけにはいかない気分ですので、朝拝読した広瀬院長の弘前ブログ「弘前の柔術と東奥義塾」にインスパイアされて、スポーツの中でも柔道をテーマにします。
高校時代からの新日ファンで、上京しての大学時代には猪木さんからバイト料をいただく立場になるほどのプロレス狂の私にとって、高田延彦そして弘前市出身の船木誠勝を相次いで破り新日・UWF神話を崩壊させたヒクソン・グレイシーは天敵としか思えないのですが、そのグレイシー柔術の源は講道館から世界に飛び出し異種格闘技戦無敗を誇りブラジルに渡ってコンデ・コマと名乗った、弘前市出身の柔道家・前田光世です。
格闘技ファンとしては忘れられないビッグネームなのですが、地元・弘前市では昨年三戸健次先生による「コンデ・コマ物語」が出版されたように一部では熱心に研究する方はあっても、多くの市民はその存在さえ知らず、生地に建立されている記念碑も忘れ去られたようにたたずんでいます。

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これが気になるのは、野田村訪問の際に久慈市を通過するのですが、そこには前田光世より6年遅く講道館に入門した地元の柔道家・三船久蔵十段をたたえて1990年に建設された三船十段記念館があるからです。
片や国内で柔道の神様とまで呼ばれ終生久慈市を大事にした方と、地元どころか日本を離れてブラジルの土となられた方では、地域での尊奉が違うのは仕方なのかも知れませんが、市のマークとして柔道着をモチーフにしている久慈市と柔道には何の思い入れも感じられない弘前市の格差は大きすぎると思います。
弘前市で古武術といえば剣術が伝承されているのは知っていますが、広瀬先生が記しているような柔術の伝統継承は心もとない限りですし、そればかりでなく城下町としての武家の伝統が伝わっていない生きていないところに弘前市のウィークポイントがあると思っています。

それだけに、まずは前田光世をもっと知ってもらうところからはじめるのが足がかりになると思いますし、これも修故創新の一つになり得るテーマだと思います。

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