前市長の唯一の実績でありながら葛西市長となって完全に空文化されているのが、いわゆる「りんごを食べる日」条例です。
りんごの販売促進が趣旨といいながら、毎月5日にりんごを給食につけるとか市役所の昼休み時間にりんご娘。が歌うPRソングを流すとか、目的につながらないような動きばかりでしたし、こんなムダな事業をやめただけでも葛西市長は立派だと思っています。
この条例については、当選の暁には空文であるならムダな印刷費や例規整備の手間を省くためにも廃止条例を提出するつもりですが、その代わりというよりこれからのりんご消費拡大や弘前の飲食の魅力アップのためにぜひとも提言したいのが、シードルを飲もう条例です。
先日、人口減少戦略のところでもシードルのことにふれましたが、昨日りんご公園のkimoriにおじゃましておみやげに工房自家製シードルを買い夕食でブランデューの勝利を祝って飲んだのですが、これまで味わったことのないりんごの味の濃い飲みごたえで、オリジナルをめざす意気ごみが感じられました。
日本のシードルの歴史は、吉野町の吉井煉瓦倉庫からはじまったといわれ、現在もニッカウィスキー弘前工場で製造が続けられるほど、日本のシードルにとっては弘前市はメッカと呼べる土地なのです。
それにもかかわらず、ニッカも親会社のアサヒビールのチャネルに乗せて販売強化しようという姿勢が見られず、市内の飲食店でシードルを常時置いているところも少ないのが実情で、市民の皆さんでもシードルは飲んだことがないという方が多いのではないでしょうか。
これを打開するために、条例でも補助金でもいいのでシードル販売価格を下げる保証金を組みこんで販売先を増やしたり、飲食店でも扱えば補助金がもらえるといった形で口にする機会を増やす工夫をし、まずは市民がシードルに親しみ、それを外に向かって紹介していくような流れを作ることが必要だと思っています。
先日紹介した水木たける君のプレゼンでは、1杯3000円以上の津軽産りんごのシードルが登場しますが、それだけの価値のあるりんごを生かすにはアップルパイと並んで魅力のある商品だと思いますし、実際に何人ものチャレンジャーが出てきているのですから、これを応援しないわけにはいきません。
他市では、地酒で乾杯条例が制定されているところがあり、弘前市でもおいしい地酒があるだけに捨て置くわけにはいきませんが、そこには老舗の地力がありますので、ここはシードル推しでいきたいと思います。
皆さんも、この機会にシードルを飲みましょう!
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