2014年6月20日金曜日

ヤジと拍手は議会のバカ

昨日、都議会でのヤジ問題がニュースとして大きく取り上げられました。
男性が圧倒的優位にある議会という場での女性議員へのセクハラ発言という問題もありますが、そもそも不規則発言を「ヤジは議会の華」という旧い考えで見過ごしているからこそ起きる問題です。
傍聴席からのヤジへの感想と、あわせて傍聴者には禁じられている拍手のことにもふれておきたいと思います。

市議時代に私が不規則発言をしなかったかといえば、していたのが事実です。
ただ、それは行政側とりわけ前市長の発言や態度が腹にすえかねて発してしまったものがほとんどでしたし、間違っても特定の議員をおとしめるようなヤジをした記憶はありません。
逆によくヤジの対象にされていましたし、切りこむつもりの質問の際に声が上がったりするのは的を射たと認めてもらった感じがしてうれしかったですし、こういう議場の盛り上がりをさして「議会の華」といいう表現が生まれたのだとは思います。
ただ、先月の経営計画や補正予算審議など時間が長引く審議の際には「早く終われ」という声が何人からもかかっているように、質問の中身に対してではなく、自分が飽きているからといった感情にまかせてのものがほとんどです。
この時点でも議事をつかさどる議長や委員長は厳しく制止すべきだと思いますが、長年の慣習が染みついてしまって野放しにしているからこそ、上記のセクハラヤジまで出てくるのですし、発言したと思われる都議会自民党では発言者を特定して厳しく再発防止に努めることもしないのだと思います。

ところで、傍聴者は議員と違って議案の資料が配付されることもなく、それが掲載されている市のサイトをiPhoneやiPadで閲覧することも許されていませんので、手持ちぶさたで傍聴しているだけに、せめて野次ったり質問に対して拍手したりできればいいのですが、当然のことながら堅く禁止されており破った場合には退場を命じられることになっています。
上記のとおり、ヤジも横行していますが、弘前市議会では一般質問で登壇する際に同会派を中心に拍手で送り出し終われば拍手で迎える慣習があります。これも、考えてみれば傍聴者には禁じられていることを議員はし放題なわけで、まったく理不尽な話です。
私は、拍手で激励されなくても全力で質問するのが当然のことだと思っていましたので、誰にも拍手したことはありませんでしたが、ついつい感情が高ぶって発してしまうことがある不規則発言とは違って拍手するかどうかは自制できることですから、こういうことも議員間の話し合いでやめていくべきものだと思います。
実は、5月の傍聴の際に昼食休憩があける前に傍聴席に戻ってみると、早めに議場入りして私がいるのに気づいた先輩市議から声がかかり、委員長席に座った議員からは「何かあれば質問を」とまで言われましたが、それに足して発言を許されていない立場として口に指をあてて制止のポーズで返しておきました。
これが、議場の中では自分たちが主役と思っている者の傲岸不遜な態度です。まったくもって、バカとしかいいようがありません。

ネット中継やFMアップルウェーブでの録音放送で議論の流れは知ることができるようになりましたが、こういう時代遅れなことは傍聴しないとわかりません。
ぜひ、一度は足を運んで確かめてくださることをお勧めします。(ガッカリするので、あまりお勧めもできませんが)

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