博物館で開催されている「名画の花束」展にあわせた町会の老人クラブ月曜会の公園周辺散策ツアーに同行させていただいています。
今回は、会長さんの段取りよろしく解説つきでの見学でしたので理解が深めることができましたし、休み明けの月曜日というのに他の見学者も三々五々と続き、企画のよさがつたわっているようで何よりでした。
ただ、この特別企画展と並んで「津軽の歴史」展もあるように、本来の博物館機能と今回のような美術館としての役割を果たすには、少々手狭であるのが実情です。
高照神社のところに資料館が建設されますが、これは江戸時代津軽藩の文化財に焦点が絞られたものになりますので、大森勝山遺跡に代表される縄文文化の出土品や庶民農家の文化、近代以後の生活などを保管展示する場所がないといっていい状況です。
これを打開するには、現在の博物館は美術館としての機能に集中させるとともに、思い切って市役所を博物館に転用することです。
前川建築としてできる限りの保存活用が求められる市役所ですが、本館は各フロアに区切りのないオープンスペースですから展示物を自由に配置できますし、新館は形状からすれば資料の保管や研究室として使いやすいように見えますので、博物館として活用できると思います。
実際の市役所としての機能を現在地で果たすよりも広域行政の点からもいずれは移転するべきだと私は思っていますし、これで税務署の移転ができれば、一帯が観光文化に機能集約することでよりメリハリのきいた活用ができると思っています。
こういう発想もアリだとは思うのですが、現実には立体駐車場が供用開始となり、現在の駐車場には防災棟が建設されるというのでは、機能転換をするわけにもいかないだけにもったいないと思ってしまいます。
この件、今すぐとはいかないことですが、皆さんにもこのエリア全体と前川建築の保存活用をどうすべきか、一度考えていただきたいと思います。
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