2014年11月25日火曜日

「津軽百年食堂」条例を制定しよう

先日、旧弘前偕行社修理工事見学会から田代平越えに向かう際に城東から黒石へと向かったのですが、トヨタカローラ城東展の向かいにとんかつのチェーン店がオープンに向けて準備しているのを発見しました。
城東店は我が家のディーラーだけに足を運ぶ機会も多いのですが、今までは何かわからない形で工事していたので気づかずにいたのだと思いますが、何と弘前ではとんかつの名店として知られる喜多八さんの至近距離に店を構えるとはいい度胸です。
商売ごとだけに、誰がどこに進出するのも自由なのかも知れませんが、建築確認申請が上がってきた時点で建築指導課では何とも思わずに建物としての基準を満たしているからと通してしまっているのだとすれば、あまりに無頓着すぎると思ってしまいます。

ところで、その偕行社は近年では映画「津軽百年食堂」で弘前駅として使われていましたが、モデルとなった三忠食堂だけでなく津軽には10軒を超える百年前後続いている食堂があることも、観光資源の一つとなっています。
一方では、最近閉店となった大和家さんばかりでなく、福住・新よし・中三といった割烹が相次いで店をたたんでいますし、津軽の食文化を守る上でも長らく商売を続けてこられたお店が続けやすい環境をつくるのは、市としての責任にかかることでもありますし、市民としても納得してもらえるのではないでしょうか。

そこで提案したいのは、「津軽百年食堂」条例です。
市内である一定の年数、たとえば50年以上の飲食店がある場合には、一定の距離以内には同じ系統のチェーン店が進出するのを市として規制するというものです。
それ以外の場所であれば進出はかまいませんし、該当するお店が自らの判断で商売をやめるのもまた自由ですが、むやみに競争の波風を立てるというのは弘前らしさを失わせる要因にもなりかねませんので、このくらいの規制をかけることがあってもいいのではないでしょうか。
お気づきの方があると思いますが、これを思い立ったのは師団長官舎スタバ問題で近隣の喫茶室に与える影響を考えていたところに、今度は食べ親しんできたとんかつ屋さんのそばにチェーン店という展開だったので、さすがにこういうあり方はいかがなものかと思ったからです。

競争もさせず補助金づけですべてを守れとは思いませんが、今まであるものが続けていける環境づくりをするのは、これから弘前を維持していく上で必要なことだと思っています。

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