2014年7月8日火曜日

どうした、部長実行宣言

経営型のPDCAマネジメントサイクルを標榜する葛西市政ですが、実はすでに回らなくなっているものがあります。それは、部長実行宣言です。
アクションプランが策定されてから実質半年後となる2011年4月に公表され、その後2年間は宣言=P:計画とその他達成状況=C:報告がなされていたのですが、昨年度2013に関しては宣言で止まっていて、いまだに達成状況は公表されていません。
部長となる職員の異動退職ばかりでなく、毎年のように部局の職務分掌が変更されている市の状況では継続するのが難しいのはわかりますが、今回の経営計画にはそのかけらも見あたらないのをみれば、このままフェードアウトしてしまうものと思われます。

葛西市長からすればマニフェスト大賞の先輩受賞者である浜松市・鈴木康友市長のマニフェストでは、先んじてスタートして今年度の部長宣言もしっかり継続公表されているのとは雲泥の差です。
昨年度の弘前市部長実行宣言と今年度の浜松市部長宣言を比較してみますと、弘前市のものはアクションプラン2013を各部でまとめなおした総花的な印象がぬぐえませんが、浜松市のものは部長のコメントも言葉が生きているだけでなく5つの重点事業をピックアップして紹介している分コンパクトにもなっており、政令指定都市である浜松市が30ページなのに弘前市は67ページと倍以上の冗長さです。
これが続けてきた年数が長いだけでなく、きちんとしたシステムに構築できている浜松市との違いだと思いますが、もう一つの大きな違いは、政令指定都市の区ごとに区長宣言も出されていまして、人口ばかりでなく広域な浜松市では必要な取り組みだと言えますが、それだけ地域ごとの計画も進められていて、それを推進していく責任が区長にかかっているというのは、自治体の中の地域自治につながるだけにうらやましく思います。

私自身はマニフェスト推進論者ですし、だからこそ葛西市長を評価してきましたが、市長の意を汲んで職員に伝えていくべき部長級が自らの職掌に責任を持って取り組む土台を失うことになりますし、職員からしても部長ですらPDCAサイクルが徹底しないのであれば自分たちの抱えている事務事業だってそんなものという気分になってもおかしくありません。
それでなくても、事務事業評価が形骸化しているばかりでなく、経営計画の実施計画部分をみても「○○をやります」というアウトプットばかりで「××を実現します」という成果=アウトカムが示されていないだけに、このままではマニフェストからの総合計画策定実施という大きなサイクルが空回りして意義を失ってしまうことを危惧しています。

葛西市長、今からでも部長実行宣言の復活をお願いします。