2014年7月24日木曜日

田舎館村議会視察問題から考える

今のところ欠員8名を9人で争うことになった平川市議会に続いて、今度はその隣村の田舎館村議会で視察中に相撲観戦に抜け出したことが全国ニュースで流れています。
平川市の件は「よみがえる津軽選挙」というレッテルでしたが、これでは津軽の地方政治そのものが前世紀の遺物のような扱いをされても仕方がないと情けなくなります。
ただ、この件で注目された視察に関しては、弘前市でも多くの市町村でも見直すべき問題を含んでいると思いますので、この機会に私見をまとめておきたいと思います。

議員が行う視察には。委員会単位で行う委員会視察と議員個人もしくは会派で行う行政視察の二つがあります。
田舎館村議会の場合は、相馬村議会でも二つの常任委員会合同の形で全員で視察をしていたことからすると委員会視察にあたると思いますが、それにしても職員が同行していないというのはありませんでしたので、合併をせずに切り盛りしている村の苦しさも垣間見えてしまいます。
それはさておき、弘前市の場合は委員会視察の場合は1日1ヶ所が通例であり、長くても2時間で説明と質疑見学が終わって次の視察地に移動というパターンです。一方、行政視察は議員の考えによって査察先を組むことができますので、私の場合は3泊4日で公式視察を6ヶ所という濃縮型で行ったこともありますが、こちらも多くの場合は3泊4日で3ヶ所という方が多かったように思います。
委員会の方は、事務局主導で正副委員長との打ち合わせで視察先が決まりますので、自分が行きたいところに行けるわけではありませんでしたが、それでも事務局には評価を受けている査察先リストがあるせいか外れということはなく、自分では思いつかないテーマで学ぶことができて、ついつい質問を続けすぎて先輩議員からの冷たい視線を浴びることがしばしばでした。
そういう方に限って、自分では何も質問せずに早く終われビームを出しているわけですが、これで戻ってからも一般質問などに生かさないのであれば相撲観戦で抜け出したのと五十歩百歩と言わざるを得ません。

これを改めるには、すべての参加議員に報告書提出を義務づけて公開するか、委員会単位での市民向け報告会を定例化するといった報告の義務化が必要だと思います。
私も委員会のものは報告書を書いたことがありませんでしたが、行政視察の場合は個人の際も会派での場合も代表して書いていましたし、Blogでの報告や報告会開催も行っていましたので、少しは市民の皆さんにフィードバックすることができていたと思いますが、これを委員会でも会派でも代表者のみとせずに全議員が提出することとすれば、議員ごとの視点の違いや報告の濃淡が見えるわけです。

議会改革の先進自治体ではすでに議会基本条例に盛りこんでいるところもありますが、来年3月に向けて条例制定に動き出した弘前市議会ではこういう実務を伴うところまで議論しているかも注視していただきたいと思います。