2014年8月30日土曜日

安武さんに「弁当の日」を誓う

今日から明日にかけて毎年恒例の24時間テレビですが、ちょうど目玉の一つであるドラマを見ているところですが、そのモデルとなった新聞記者・安武信吾さんとお会いしたことがあります。
所属していた福祉の学会で講演した際にごあいさつさせていただいたのですが、その時のテーマはドラマになった奥様と娘さんのことではなく、竹下和男先生がはじめた「弁当の日」の取り組みを紹介しながら食の安全について長期連載を通じて啓発してきたことだっただけに、奥様が亡くなられたことを知った際にはそれだけの苦労を見せずに仕事に打ちこんでいた表の姿とのギャップに驚いたものです。
ドラマの内容にも市政につながるヒントがあると思いますが、この機会に「弁当の日」のことから食育のことを考えてみたいと思います。

「弁当の日」とは、小学生が親の力を借りずに弁当を献立から考え、自分で作り片づけまでするという取り組みで、竹下先生が校長を務めていた2011年からはじまったものです。
この取り組みの大事なところは、子どもが初めて弁当に向き合うことでどれだけ親が自分のために大変な玄人工夫をしているのか気づくことができ、また周りの友だちの弁当と比べることで次はもっとがんばろうという気持ちを持つといった、感謝の気持ちや自発性を身につけるきっかけになるということで、食育としても最大の効果を持つ取り組みの一つだと思います。
これを学んだ頃は、相馬は小中学校とも自校式給食でしたので逆の意味で取り組む機会を作るところまでいかなかったのですが、その後新西部給食センターが稼働して市内の中学校まで給食が行き渡るようになり、一方で相馬では自校式からセンター方式に切り替えられて、ほとんどの小中学校が同じ給食感興になった今こそ、「弁当に日」に取りくむべきだと思うのです。
今は滅多なことがない限り親に弁当を作ってもらう機会がなくなっていますし、そのかわりに出される給食は工場のようなセンターで作られたものをトラックが運んでくるという無味乾燥なものだけに、食のありがたみを感じる機会が失われています。
それだけに、自分で弁当を作って食べるという機会は非常に得がたい経験となるはずですし、そのために家庭科や総合の時間を有効に組み立ててる工夫や過程との連携も必要となりますので、教育の場にもさまざまな波及効果を生むと思うのです。

当時は、九州の安武さん四国の竹下先生の取り組みで西日本では広がっている取り組みを弘前市に持ちこむ工夫が足りずに終わってしまいましたが、ドラマで思いをよみがえらせることができましたので、ぜひとも取り組んでいきたいと思います。