2014年8月5日火曜日

ねぷたに福祉招待席を

ねぷたのこと、障がい福祉のことを書いて思い出したのですが、青森ねぶたにあって弘前ねぷたまつりにないものが二つあります。
一つは、障がい者や高齢者が車イスで参加することで、今年は市役所ねぷたに数台参加していたのを見かけましたが、青森ねぶたの場合は平内町の特養・清風荘が中心になって取り組み全国からの参加者がある「ケアつきねぶた」や青森市社協が実施している「ふくしねぶた」があり、数十台のハネト衣装をまとった車イスが隊列をなして参加しています。
私も「ケアつきねぶた」に2回ボランティア参加したことがあり、押しているボランティアがクタクタになっているのと参加した高齢者のらんらんと輝く目の対比が印象に残るほど、ねぶたに参加して沿道の方々から声をかけられる高揚感とはすごいものだと知ることになり、相馬ねぷた愛好会が初出陣した2007年から3年間は施設の高齢者に参加してもらいました。
弘前ねぷたでも、土手町のコースは短いですし市役所ねぷたであれば必ず大型ねぷたの先頭で出発すると決まっていますから、長時間になる心配もしなくて済むだけに、市社協あたりが中心となって車イスでの参加を拡大してもらいたいものだと思います。

参加については、ご本人の体調の問題やサポートするボランティアの確保といったハードルが何台もあるだけにすぐにとは言いませんが、もう一つの提言は来年からでも実現できると思います。それは、福祉施設の利用者に場所を確保して招待することです。
相馬ねぷたが活動する前は見る側専門でしたので、青森市の施設関係者から声をかけていただいて2日開幕日の青森ねぶたを見にいったことがあります。指定の場所は青森市役所前ということでしたが、行ってみると誘ってくださった施設ばかりでなく、高齢者・身体障がい・知的障がいの施設が一堂に会して沿道を埋めているのに驚かされました。つまり、青森市では開幕日に福祉利用者を招待してくれていたのです。
弘前でも各施設が日程を考え場所を確保して見物していますが、今日からはじまる駅前コースであればある程度の場所が確保できるはずですから、来年度からでも検討してほしいと思います。青森市では一日ですが、弘前ねぷたの場合はやはり地元のねぷたを見たい気持ちになりますから、5日目か6日目かの希望をとって対応する工夫もあれば、なおよいです。
その分、観光客には見る場所が減り桟敷席収入が落ちるというデメリットもありますが、青森ねぶた・五所川原立佞武多よりも地域とのつながりが強い弘前ねぷたのよさを際だたせるには、青森市よりも弘前市こそ先んじてやるべきことだと思いますし、観光ばかりを優先するのではない視点も必要だと思います。

さて、その駅前コースを実地見分するために、今日も相馬ねぷたで出陣です!

2 件のコメント:

  1. いい考えですね。車椅子で動ける人ならねぷたに参加したいだろうし。動けないにしろねぷたは津軽人には元気の元だからね。一度に全部の施設を招待する事は叶わないから順番に1施設数人ずつ2、3施設位で。1日20人、5日位で100人も招待出来るね。

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    1. なべ、コメントありがとう。青森市では数百人規模での招待だったので、これも津軽のじょっぱり的には負けてられません。(笑)
      とにかく、実現に向けて提言したいと思います。

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