2014年8月29日金曜日

ヒロロ、次の手を先に考える

ここ数ヶ月iPhoneのバッテリーの減り方が異常だったのですが、案の定バッテリー交換プログラムの該当機種だったので、交換を行ってくれるヒロロのビックカメラに開店早々足を運びました。
さっそく交換となったので、その前後で店内をブラブラしていたのですが、夏休み明けの午前中ということもあってか客数が少なく、11:00になってもフードコートには誰も座っていなかったので、久々に食べようと思っていた長崎ちゃんぽんに並ぶ気も失せて、早々に退散しました。
今日は、開業1年を過ぎたヒロロのことを考えてみたいと思います。

市も出資した駅前再開発ビルにメーンテナントとしてダイエーが入る形でスタートしたものの、ダイエーが撤退してジョッパルとなり、それが前市長時代に経営破綻して突然の閉鎖となったことで市長選の争点として浮上、これを緊急に取り組む3つの問題の一つとして積極的に取り上げた葛西市長が当選したことで急展開を見せ、弘果を中心とした商工会議所主力メンバーが出資して「マイタウンひろさき」が設立されて、市も取得のための補助金獲得に全面協力して外資系ファンドからの買収が成立し、当初のシネコンから計画は変更されたもののヒロロとして昨年7月に開業したのでした。
これと並行して、元々市民課分室や駅前市民ホールもあったことを拡大させて、ある意味では安定した経営につながるように3Fフロアを市が買い取る形でヒロロスクウェアとして行政窓口や自由に使えるスペース、大成小学校の学童保育などを組み入れる形になり、こちらは想定の倍以上の利用人数であるとされています。
それにもかかわらず、ヒロロ本体は経営目標を達成していないようで、マイタウンとしてもテコ入れを図っているそうですが、どうも同じように補助金を入れてリニューアルしたルネスアベニューが一向に上向かずにまた違う補助金を入れることになったのと同じ轍を踏むのではないかと心配になります。

これにからんで、5月補正予算にヒロロスクウェアCM制作費が盛られたことで一企業を救済しようとするものとの批判から修正案が出される事態となりましたが、今はまだそこまでの事態ではないとしてもマイタウンの延命のために底なし沼に足を取られるような先の見えない公金投入をさせないためにも、次の手を考えておかなくてはなりません。
BFのスーパーや100円ショップ・書店、4Fのフードコートは一定の需要があるでしょうが、ヒロロスクウェアには足を運ぶ人があるのを考えると、1・2Fも公共施設に切り替えることを早めに検討すべきだと思います。
当然、市としても検討すべき必要もありますが、一番うってつけだと思うのは弘前税務署の移転です。現在の施設が老朽化しており駐車場も少ないために確定申告の際はごった返してしまっているのを解決できますし、国の施設ですので市が負担しなくてもよいのが何よりプラスです。
先日、青森市庁舎問題で講演した藻谷浩介さんがアウガを市庁舎にすることをデパートをリユースしている石巻市役所を引き合いに提案していましたが、土手町と城東にはさまれて商圏としては弱い駅前地区で商業施設として存続させる無理を続けるよりは、思い切った活用に切り替えるべきだと思います。

旧ジョッパルにしろ市民ゴルフ場にしろ、もはやての打ちようがないところで問題が発覚し、そこに一部支援者とのかかわりがあることで市民からすれば疑問となる解決を図ることになってきたわけですから、市民の側から先手の提案をする必要があると思います。
今日は、幻となったジョッパル再建案を打ち出した人に再会しただけに、市民の声を形にする重さを改めて考えずにはいられませんでした。

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