2014年12月8日月曜日

弘前縄文の会からのスタート

9/20に発足した「弘前縄文の会」に、ようやく参加することができました。
以前から大森勝山遺跡をはじめとする市内の縄文文化に関心を寄せてきた者として、会発足の翌日に記事を目にしたところで会長である今井二三夫さんと顔を合わせる機会があり、その場で入会を申し入れ、先月の見学ツアーには参加できなかったものの、今回の座学と忘年会はぜひともと思っていたのでした。
40名弱で設立した会は、すでに90名を超える会員となり、当日も60名以上の参加で和気あいあいとした熱気にあふれていまして、今井さんが講師を務めた縄文土器の基礎知識の座学で耳を傾け、その後の忘年会ではゲームや歓談に興じて楽しい交流の場となりました。

今井さんは、市職員として教育委員会をはじめとして各部局で活躍し、市立病院事務局長で退職した後は観光コンベンション協会専務理事として先日まで務めてこられた市を代表する行政マンの一人でしたが、大学時代の専攻が考古学だったそうで、公職を退いたところで一番思い入れのある縄文文化や文化財保護のための活動を次々と立ち上げています。
とりわけ、世界文化遺産登録をめざしている北海道・北東北の縄文文化遺跡群のうち、県内では青森市の三内丸山遺跡、国宝指定された土偶が出土した八戸市の是川遺跡が有名ですが、三内は遺跡応援隊がガイド活動に偏重してしまっていて、是川でも4年間で一度も勉強会を開催できていないことから、弘前縄文の会としては座学や体験実習、見学を通じて学んでいく会をめざしていきたいということでして、これは非常によい取り組みでさすが今井さんと感服しているところです。
参加者の多くは50代以上の女性の方で、「こういう勉強についていけるかしら」という不安の声も聞こえていましたが、それに対して「まずは参加して、活動を応援すればいいんだから」と励ます方もいて、こういった形で素人の市民が縄文文化に接する機会ができて、世界文化遺産登録に向けた盛り上がりをつくっていく原動力になるというのは、官民協働での活動になっていく土台となりますので望ましいことです。

再起の暁には、世界文化遺産登録そして縄文・砂沢文化の意義を学ぶ教育の実現に力を尽くしたいと思いますが、それはさておいても一会員として縄文の会の活動にかかわっていくつもりです。

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