2014年12月1日月曜日

アパレルよりも生産すべきもの

全国を股にかけて活躍している津軽三味線奏者・渋谷和生さんですが、滋賀県大津市での大会から足を伸ばして長浜市にある三味線や沖縄三線などの弦を製造している丸三ハシモトを訪問見学しているのがFacebookでわかりました。
探究心と感謝の念を行動に移していて、さすが和生さんと思いましたが、気になったのは津軽三味線の弦がやはり津軽で生産されていないということでした。
やはり、と言ったのには訳がありまして、以前岩木地区でこぎん刺しに取り組んでいる「かちゃらずの会」の皆さんにも野田村支援に協力していただいたのですが、この津軽を代表する伝統工芸であるこぎん刺しの糸も県外で生産されたものを取り寄せていると聞いていたからです。

一方で、市内や津軽一円にはアパレル産業の縫製工場がいくつもあり、全国有数の生産量であることは意外と知られていない事実です。
そこで、この分野を成長産業と位置づけて伸ばしていくのが市の方針となっており、その起爆剤として桜守制服コンテストも企画されたのは、伊勢谷友介さんとのやりとりでもふれられていたのを秘していたのですが、先日の地方自治特別フォーラムで葛西市長も公言していましたので、改めて皆さんにもお知らせしておきます。
桜守制服やファッション甲子園によってアパレル産業やブティックなどが盛り上がるのはいいことですが、その原料となる上質な繊維や糸まで生産できれば、さらに実入りがよくなりますし、そこでこぎん刺しの糸や三味線の弦といった津軽のためになくてはならないものも生産するようになれば、まさに一石二鳥だと思うのです。
この件は、丸三ハシモトのような特化した生産工場が全国にどれだけあり、それを津軽で展開して収益的に成り立つのか綿密な調査検討が必要なことだけに、市として考えてみるべきことだともいますし、市議復帰の際には行政視察の最優先項目として見聞を広げて市政にフィードバックしたいと思っています。

そのこぎん刺しのすばらしさを知ってもらうには、ちょうど鳴海要陶房館で「かちゃらずの会」の作品展が行われています(7日まで、2日は休館日)ので、ご覧になりながらこういう問題もあるのを考えていただきたいと思います。