2014年9月24日水曜日

農家を市民が支援する仕組みを

昨日、Facebookでリンゴにかかわる二つのできごとがありました。
一つは先日発生した降ひょうによる傷がついたりんごを直接安価で販売する取り組みをシェアしたこと、もう一つは新品種「ねぶた」を栽培している情報を生かしてくれるパティシエにつないだことでした。
これはまさにネットだからこそ生まれたご縁ですが、これは一つのストーリーであり、本当は被害にあったり新たな販路を求めている農家すべてに必要なことだけに、こういうことに役立つネットワークやデータベース構築こそ市が果たすべき役割だと思います。
ただ、昨日の例のようにネットにつながっている農家ならば何とかなりますが、多くの農家は高齢化が進んでいますし、被災した際に農家全部の状況を調べて情報をまとめて発信さらには支援者とマッチングという作業を緊急事態の最中に市の職員で行うのは不可能ですので、これをクリアする方法を考えなくてはなりません。

そこで検討すべきなのは、平時に支援を希望する農家と支援をしたい市民を募ってマッチングを決めておき、いざ災害が発生した際には支援者から農家に直接連絡を取って必要な支援を聞き取り、それをもって支援者が支援情報をまとめて発信するためのサイト(当然、市があらかじめ準備)に掲載するというネットワークです。
落果などの場合は、単なる情報発信だけでなく人手を集めて拾い集めるという作業も必要になりますので、その際には支援グループさらには市民にも呼びかけて作業を進めるといったことも考えられます。
とはいえ、災害はないに越したことはありませんし、ない場合でも農家の側でおかげで無事に収穫できたという報告がてらリンゴ一手籠くらいお礼に渡したり、支援者が一日体験のように手伝いに行くといった交流のきっかけとなれば、市民が農業の実情を知りもっと農家を応援しようという気運も高まると思います。
災害発生した場合に、市では税や保険料の減免さらには薬剤散布の補助などの対策を打ち出しますが、農家を市が支えるだけでなく、農家を市民が応援する仕組みをつくれば、農家の皆さんにも市民の後押しがあることでの励みや救いが生まれると思いますので、ぜひ考えてもらいたいと思います。

ところで、ちょうど明日から明後日にかけて、台風崩れの温帯低気圧が風雨を伴って接近の見こみです。
最初にふれた降ひょう被害の支援は、被災しなかった農家の方が取り組んでいましたので、万が一被害発生した場合には、今度は自分が率先して動きたいと思っています。
情報を広めて多くの人が実情を知り、そのために動くことが何より必要ですので、皆さん動きましょう!

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