2015年2月5日木曜日

スタバ問題で改めて気になること

一部市民の反対や懸念の声に応えることもなく、4月の桜まつりに向けて旧師団長官舎へのスターバックス開業の準備が進められています。
今の時点で止めることもかないませんが、市民の皆さんに改めて考えていただきたい情報を二つお知らせしたいと思います。

一つは、スターバックスでアルコール提供がはじまるということです。
これはカナダでの話題のように伝えられていますが、この件に詳しい知人からの情報によると、スタバは投資家筋から新たな取り組みを求められており、もしかすると師団長官舎への出店もその一環かも知れないということでしたが、もしかすると市役所前の文化財からほろ酔いの客が出てくるようなことになりかねませんし、今の立体駐車場の状況からすると事故を誘発する懸念も生じてきます。
もう一つは、スタバのような強力な民間資本に対して市からのコントロールが効くのかどうかということです。
スタバが進出した公共施設としては、佐賀県武雄市立図書館が有名ですが、ここは当時の樋渡市長が主導してTSUTAYAが指定管理を受託したことで注目され、弘前市議会でも視察に訪れているようです。
功罪伴う指定管理だというのは、利用者数の急増や視察見学の増加の一方で、江戸時代の蘭学史料を放り出しているといった収蔵庫としての機能を損ねているという批判などから伝わってきますが、一番の問題は図書の貸出にT-POINTカードを用いることで公共のための個人情報が民間企業に流れる懸念があることです。
これに対して、私がいるから大丈夫とタンカを切っていた樋渡市長が1月の佐賀県知事選に打って出てしまい、市長からすれば総務省の後輩でもある30代の秘書室長が後継する形となりましたが、良し悪しは抜きにしてもカリスマ的な樋渡市長であれば対等に交渉できていたことでも、能吏であっても押しが強いわけではない市長に代われば、どこまで民間の圧力や暴走を止められるか心配になるのが当たり前だと思います。

弘前市の場合も、葛西市長はリーダーシップを持って次から次へと新規事業に取り組み、その一環としてスタバ出店や今関勝さんの採用という民間資本との連携を進めているのだと思いますが、実務をつめていく職員がそれについていけるのか心配ですし、次の市長がこれと反対の姿勢に立てば180度ひっくり返す必要に迫られることも出てきますから、より慎重な取り組みと市民も趣旨に納得して応援してもらえるだけの説明責任を果たすべきだと思うのですが、どうもそういう風には見えません。
民間の立場に立てば、ダイエーが旧ジョッパルから撤退したように、経営環境が変われば進退は自由というのが当然でしょうし、ましてや師団長官舎は文化財であるだけに手を入れてしまえば元に戻らないわけですから、その場の思いつきで進められては困ることばかりだと思うのです。

民間の力を生かすことはこれからますます必要になってくると思いますが、それだけに市としてどのようにかかわるのかしっかりと固めてからではないと危ういだけに、心してかかるべきだと思っています。